イルカの人工尾びれ Artificial Fin

病気で尾びれを失った沖縄美ら海水族館の

イルカ・フジのこと知っていますか?


多くの人々が協力して、世界初のイルカの

人工尾びれ制作されたことは、

多数のメディアで紹介されました。


私も制作に協力した一人です。

完成した人工尾びれ、

YBECC(ワイベック)

には 私の頭文字である「Y」

入れて頂きました。

 

けれども、人工尾びれ成功の影に、

もう一つのストーリーがあったことは、

ほとんど、知られていません。

イルカの親子愛のおはなしです。

 

出会ったときのフジは、

生きる希望がないほど、

 元気を失っていました。

 

私は、尾びれを制作するため、

許可されて、フジとプールで

泳いでいました。


そして、フジを観察している

うちに、気がついたのです。

フジのそばには、

「がんばって、がんばって!」

 とフジを元気づけるフジの娘、

 コニーいて、フジの心を支えていることに。

 

子供たちの存在がなければ

フジは人工尾びれの完成を待てずに、

どうなっていたかわかりません。

 

そして、もう一つ、私が、

子供たちに感謝している

ことがあります。


 私は、人工尾びれを制作するために、

子供たち(コニー・チャオ・リュウ)の

尾びれとフジの尾びれを、自身の手と目で

観察し、 尾びれに家系特有のカーブ

 あることを発見しました。


この発見を人工尾びれに取り入れ、

フジにぴったりの人工尾びれが

 完成したのです。

 

子供たちの尾びれを観察できたから、

 フジの尾びれが完成できたのです。


子供たちに、感謝せずにいられません。